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結論から言うと、退職代行を使った後でも、会社に出向かずに私物回収と備品返却は完結できる。郵送のやりとりだけで終わる。
ただし、何も準備しないで突っ込むと「結局会社に呼び出される」「私物を捨てられた」「備品代を給与から天引きされた」みたいなトラブルに巻き込まれる。
自分も2年前、3年勤めたブラック企業を退職代行経由で辞めた。その時に一番ヒヤッとしたのが、辞めた当日の夕方に届いた「私物どうしますか?備品の返却は?」っていう人事からのメールだった。
このページでは、その時自分が実際にやった手順と、後から「もっとこうしておけば」と思ったポイントをまとめておく。

退職代行を使った後、会社に行かずに済ませる人の割合
先に安心してほしいんだけど、退職代行を使った人のほぼ全員が、退職日以降に会社へ顔を出していない。
業者の公式サイトを5社くらい見比べたけど、どこも「出社不要・郵送で完結」を前提にした案内になっている。それくらい郵送対応は標準ルートなんだよね。
つまり「退職代行を使ったのに結局会社に行かなきゃいけないんじゃないか」っていう不安は、ほぼ杞憂で終わる。
ただし、「ほぼ」と書いたのは理由がある。次の章で書く準備を怠ると、会社側に呼び出しの口実を与えてしまうからだ。
備品返却で揉めると何が起きるか(これが一番怖い)
退職代行を使う人が一番見落としがちなのが、備品の返却ルートだ。
会社から貸与されているもの、ざっくり挙げるとこのあたり。
- 社員証・入館カード・社章
- 名刺(残っている分)
- 制服・作業着
- ノートPC・スマホ・タブレット
- 会社の鍵
- 健康保険証(扶養家族分も)
- 業務用の書籍・マニュアル
これを返さないと、最悪のケースで「給与からの相殺(天引き)」や「損害賠償請求」をちらつかされる。
労働基準法24条では、賃金は全額払いが原則とされていて、会社が勝手に備品代を給与から差し引くのは本来できない(参考: 厚生労働省「確かめよう労働条件」)。ただ、書面で同意した覚えがないか、入社時の誓約書を確認しておいた方がいい。
(法律の細かい解釈は弁護士に相談してほしいけど、自分が知る範囲ではこの認識。)
ちなみに自分の会社は、入社時の誓約書に「貸与PCを返却しない場合は実費を請求する」って一文があった。後から気づいて「やばい」と思ったけど、結局郵送で返したら何も言われなかった。
郵送だけで完結させる具体的な手順
自分が実際にやった流れを書く。順番が大事。
1. 退職代行業者に「本人不在対応」を必ず依頼する
退職代行を申し込む時点で、これを伝えておく。
- 会社からの私物・備品に関する連絡は全て業者経由にしてほしい
- 会社から本人へ直接連絡しないよう伝えてほしい
- 備品は宅配便での返却を希望すると先に伝えてほしい
これを最初に通しておかないと、辞めた直後に会社から鬼電が来る。自分は最初これを依頼し忘れて、退職通告された当日の夜に上司から30件くらい着信が来た。
退職代行業者によっては、この「本人不在対応」が標準で含まれているところと、別途相談が必要なところがある。申込前のヒアリングで確認した方がいい。
もしまだどこに頼むか決めていない段階なら、自分が比較した時に窓口対応が早かった退職代行サービスあたりに、まず無料相談で「本人不在対応は標準ですか」って聞いてみるのが早い。
2. 備品をダンボールに詰める(返却リストを同封)
会社から貸与されているものを全部1箱にまとめる。社員証、ノートPC、制服、健康保険証、全部だ。
ポイントは、A4一枚に「返却物リスト」を作って同封すること。
- 返却日
- 返却者氏名
- 返却物リスト(品名・数量)
- 署名
これがあると、後から「返してない」と言われた時の証拠になる。自分は写真も撮っておいた。箱詰めした状態と、リストの実物と、伝票番号がわかるやつ。

3. 追跡可能な発送方法を選ぶ
普通郵便はダメ。絶対にダメ。
レターパックプラス(対面受け取り)、ヤマト運輸の宅急便、ゆうパックのいずれか。追跡番号と受取サインが残るやつを使う。
送り先は人事部宛て。ただし、退職代行業者が会社と調整してくれるので、宛名は業者の指示に従う方が確実。
4. 私物の回収は「諦めるライン」を決めておく
これが地味に大事。
会社のロッカーや机の中に置いてある私物、全部取り戻そうとすると、会社側に「直接来てください」と言わせる口実を与えてしまう。
自分の場合、こういう優先順位で判断した。
| 私物の種類 | 回収する? | 判断理由 |
|---|---|---|
| 身分証・銀行通帳・印鑑 | 絶対に回収 | 悪用リスクあり。郵送依頼必須 |
| 高価な私物(腕時計・アクセ) | 回収 | 金額に応じて郵送依頼 |
| 本・文具・マグカップ | 諦める | 買い直した方が早い |
| 仕事のメモ・ノート | 諦める | 会社の機密情報が混在しているとトラブル元 |
自分は1500円のマグカップと、3冊くらいの技術書を諦めた。後から「あれ取りに行けばよかった」とは1ミリも思ってない。むしろ、辞めた会社の物が手元に残らない方がスッキリした。
給与天引き・損害賠償をちらつかされたら
備品を全部返したのに、それでも「PCにキズがついていた」「制服が汚れていたから弁償しろ」みたいな話を持ち出してくる会社がある。
これは退職代行業者だけだと対応しきれないケースが多い。理由は、弁護士法72条で「弁護士でない者は法的交渉ができない」と決まっているから。
だから、最初から「会社が揉めそう」と分かっている人は、弁護士監修または労働組合系の退職代行を選んだ方がいい。料金は2〜3万円高くなるけど、後で揉めた時の安心感が全然違う。
自分が後悔してるのは、最初に料金だけで業者を選んだこと。結果的にそこは何も問題なかったけど、もし会社が損害賠償をちらつかせてきていたら詰んでた。
今同じ状況で迷ってる人がいるなら、料金より「もしこじれた時に交渉までできるか」で選んだ方がいい。退職代行サービスの中にも、労働組合運営や弁護士監修のものがあるので、無料相談で対応範囲を確認するのがおすすめ。
あなたの状況別おすすめアクション
とにかく早く辞めたい・備品トラブルなさそう
民間運営のシンプルな退職代行で十分。料金2万円台から。
「会社からの連絡は全て業者経由」を最初に依頼するだけで、ほぼ全てが郵送で完結する。
会社が揉めそう・パワハラ上司がいる
労働組合運営または弁護士監修の退職代行を選ぶ。料金3〜5万円。
有給消化、未払い残業代、損害賠償の交渉まで対応してくれる。揉めた時の保険として効く。
備品が高額(社用車・社用PC複数)・損害賠償の可能性あり
弁護士運営の退職代行一択。料金5万〜10万円。
法的交渉ができるのは弁護士だけ。料金は高いけど、損害賠償リスクを考えれば妥当。
よくある質問
Q1. 健康保険証を返さずに辞めたらどうなる?
退職日以降は無効になっているので、使うと不正利用になる。返却必須。郵送で十分。返却が遅れると会社が健康保険組合に資格喪失届を出せず、新しい職場の保険証発行が遅れる可能性もあるので、なるべく早めに送った方がいい(任意継続の手続き等は全国健康保険協会(協会けんぽ)の公式サイトを参照)。
Q2. 制服やPCを紛失していたら?
正直に退職代行業者に伝える。会社との調整を業者がやってくれる。実費弁償になるケースが多いけど、入社時の誓約書次第。隠して後から発覚する方が圧倒的に面倒なので、最初から開示した方がいい。
Q3. 私物を会社に勝手に捨てられたら?
退職通告から一定期間が経過すると「所有権放棄したとみなす」と就業規則に書いてある会社もある。気になる私物は退職代行を申し込む前日までに、できる範囲で持ち帰っておくのが一番確実。それが無理なら、退職代行業者経由で「私物リストを送るので郵送してほしい」と最初に依頼する。
Q4. 退職代行業者は備品返却まで管理してくれる?
業者によって対応範囲が違う。「退職通告まで」しかやらない格安業者もあれば、「退職完了まで全てサポート」の業者もある。申込前のヒアリングで「備品返却の調整はどこまでやってくれますか」と必ず聞く。これを聞かずに申し込んで後悔する人が多い。
まとめ:会社に行かずに辞めることは、ちゃんとできる
退職代行を使った後の私物回収・備品返却は、準備さえしておけば全部郵送で終わる。
大事なのは、
- 退職代行業者に「本人不在対応」を最初に依頼する
- 備品はリスト化して追跡可能な方法で郵送
- 諦める私物のラインを事前に決めておく
- 揉めそうな会社なら、最初から労働組合または弁護士監修の業者を選ぶ
この4つだ。
民法627条1項では、期間の定めのない雇用契約は、退職の意思を伝えてから2週間で終了するとされている。つまり、辞める権利は法律で守られている。会社に行かずに辞めることは、逃げじゃなくて、ちゃんとした選択肢の一つだよ。
自分も辞める前は「会社に呼び出されたらどうしよう」って毎晩考えてた。でも実際にやってみたら、ダンボール1箱を送るだけで全部終わった。
あなたが今、同じ不安を抱えているなら、その不安は準備で解消できる。大丈夫。
※ 本記事は個人の体験・調査に基づくものです。法的判断が必要な場合は、弁護士または労働基準監督署にご相談ください。
💡 退職代行サービスを比較検討中の方へ
サービスごとに料金・対応範囲・スピードが異なります。複数を比較して、自分に合うものを選ぶのがおすすめです。
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